性格から来るストレス
人は生まれながらに、実に様々な個性を持っています。
その中でも、特に摂食障害になりやすいタイプが、「ものわかりのいい子」です。
ものわかりのいい子は、基本的に主体性を欠き、周りの意見に合わせる傾向にあります。
仮にそれが不満でも、いい子はいい子でいようとします。
ですから、自己表現をしたくてもする手段がなく、自分ひとりで全ての悩みを抱えるようになり、
ストレスを感じるようになります。
このことが、拒食症などの精神疾患を引き起こす原因にもなり得るのです。
また、過保護な家庭の子供も、一般的には摂食障害になりやすいといわれています。
過保護の子供は、最初から何でも親に与えられて育ちます。
そして、ものを与えられることの無意味さに気づくようになり、自分では何も成し遂げていない
というコンプレックスを持ち始め、精神的に病んでいきます。
その延長線上で、摂食障害になるパターンがあるのです。
そのほか、完璧主義傾向、几帳面な傾向にある人たちも、摂食障害になる可能性を秘めています。
完璧主義だと、ちょっとした不完全が許せなく、物事が不完全だと感じられたときに、一気に崩れます。
几帳面な人も同様です。
総合すると、自分の感情に素直に生きることができなかった、或いは今でも苦手だ、という人が、
感情抑制の反発で精神疾患を招き、摂食障害になりやすくなると考えられます。