口腔外科的問題

嘔吐を繰り返すタイプの摂食障害になっている人は、特に虫歯にもなりやすくなり、更には歯が
溶けていく可能性も出てきます。

これは、嘔吐物に混ざる、胃液が原因の一つです。

よく、多くのお子さんを生んだお母さんの歯がボロボロになることがありますが、これもまた、
つわりの時期に戻し続けた結果です。

これと全く同じことが、拒食症や過食症の人に起こります。

胃液は、胃に入ったものを全て消化吸収に導く、物凄く強い酸を含んだ物質です。

このパワーは侮れず、食物同様、歯も溶かしてしまいます。

またそれだけではありません。

歯は、胃液を浴び続けることにより、大きなダメージを受けます。

そのことが、歯の脆弱化を引き起こすことは言うまでもないことです。

当然、いくら歯磨きを頑張っても虫歯になりやすくなりますし、ふとしたことで、歯が折れてしまう
こともあるでしょう。

嘔吐により、口の中の衛生状態は、最悪の状態になります。

この問題は、歯が胃液を浴び続ける、イコール、嘔吐の癖が続く限り、解決しません。

自分の息も汚染され、臭くなります。

こういったことには当然、栄養失調状態も原因と言えるところがあります。

栄養のない歯が脆くなるのは、容易に想像がつくことです。

摂食障害では、このように、健康の問題が自分の想像の域を超えたところにも出てきます。

摂食障害の基礎知識

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