身体醜形障害
身体醜形障害とは、自分を過剰に醜いと思うことで、生活に支障をきたすことです。
たとえ体型にコンプレックスがなく、拒食症ではなくても自分の顔が醜いと思い込むことで、
外見に対する考えに歪みが生じ、奇妙な行動を繰り返すようになることがあります。
摂食障害の場合は、外見への自信のなさがきっかけで、顔の部位一つ一つも全てが嫌になり、
自分の外見的要素の全てを強く否定するようになります。
一度でも、盲目的に「自分は醜い」と思い込むと、周りの言葉は耳に届かなくなります。
たとえ周りが本心で「太ってない」「顔も悪くない」と言っても、慰めにしか聞こえなくなるのです。
そこで、外見を何とかしなければならないという強い思いが生まれ、摂食障害の深刻化、また
美容整形にも取り憑かれることになります。
美容整形の場合、一重を二重瞼にする程度には留まらず、全ての欠点を直そうします。
顔が嫌いな人は、せめて鼻だけでも何とかしたい、という気持ちが、「目も口も」という風に、
整形に執着するようになり、その執着があまりにひどいと、生活全般がままならなくなります。
しかし、整形は外科的処置であり、合併症が出る可能性がある、ということを忘れがちです。
現に、整形のしすぎで合併症が生じ、顔が崩壊した人もいるのです。
美容整形に取り憑かれると、経済的問題も大きくなり、心理面・経済面双方で、大変なリスクを
抱え込むことになります。