強迫性障害
強迫性障害とは、強迫観念が強すぎて生活に支障をきたし、それを振り払うために、必要以上の
行動を取ってしまうことです。
軽度で言うなら、潔癖症の人が、この類に関連性が高いと言えます。
摂食障害の人には、必ず食に関する強迫観念が付きまとっています。
拒食症でも過食症でも、「食べてはいけない」という強い強迫観念を持っていて、それを振り切る
ための強迫行為、例えば食べない、嘔吐する、下剤を過剰服用するなど、そういった行為を執拗に
行います。
摂食障害の根底には、このように、必ず強迫性障害の要素が含まれているのです。
ですから、強迫性障害そのものは、新たに誘発される障害とは言えません。
問題なのは、摂食障害が引き金で、別の場所に強迫観念が出てくる可能性がある、ということです。
マイナス思考のスパイラルに陥っていれば、いたるところに強迫性を見出すことができてしまいます。
そうなると、食行動以外の強迫行為に繋がります。
例えば、対人関係に過剰に敏感になっていれば、引きこもりになる可能性があります。
引きこもることで、他人と自分を切り離し、そのことで少しでも安心を得ようとするのです。
これもまた、立派な強迫行為です。
強迫行為もまた、日常生活に支障をきたす重度の障害なので、食生活以外でも自分が執拗に何かを
するようになった、という項目があれば、主治医や周りの人に相談しましょう。