適度に周りに頼る
摂食障害になる人の傾向で、「一人で抱え込みやすい」ということがあります。
これは、何か悩みがあっても、人に迷惑をかけたくないという思いから、全てを自分一人で
解決しようとする傾向のことです。
しかし、摂食障害の悪化は、一人では解決できなかったために起こっていることを十分に理解
しなくてはなりません。
周りは少しでも様子がおかしいことに気付いているはずです。
そういう人たちに正直に頼り、心のもやもやをすっきりさせると、不安が軽減することがあります。
パートナーにも、依存しない範囲で頼って大丈夫だと思います。
摂食障害だと気付く、或いは周りが気付いて医療機関の受診をするようになっても、医師との
対話時間は、とても短いものです。
頻繁に主治医にかかっても、1週間に1時間くらいしか話す時間がありません。
それでは、心にため込むことの方が多くなり、摂食障害の悪化に繋がります。
また、言葉に出して吐きだすことは、自分を客観視する、非常に良いきっかけにもなるのです。
但し、家族や恋人は、精神科のプロではありません。
家族や恋人には、専門知識がないので、内容によっては受け止めきれないものもあって、
仕方のないことです。
それでも、状況を伝えることは、周りを安心させる意味でも、むしろ必要かと思われます。
そして、「一人で抱え込む」という癖を治す、良いきっかけにもなるかも知れません。