一人暮らし
自分の環境をがらっと変えることも、時には必要かもしれません。
経済的に比較的余裕のある人には、一人暮らしを勧めることもあります。
そして、一人で生活し始めると見えてくるものこそが重要で、そのことが摂食障害克服への
突破口となる可能性があります。
一人暮らしをしてみると、今までどれだけ家族に頼った生活をしていたかが、身に染みてわかる
ようになり、自分で掃除・洗濯をし、自分で居住地の管理をしていくことで、自立心が芽生えます。
勿論、悪化してしまった自分の生活を立て直す、良いきっかけにもなるでしょう。
自分が月にどれだけの光熱費を使っているか、などを知ることで、正しい経済観念が身につくことも
予想されます。
但し、一人暮らしに向かない人もいるので、注意が必要です。
一人暮らしは、誰にも生活の管理をされないことでもあるので、荒んだ生活が更に荒み、
昼夜関係ない、不規則な生活になることもあり得るでしょう。
また、誰かに管理されない生活をすることで、摂食障害が悪化することもあります。
そして、悪化傾向になっても気付いてくれる人が、同じ場所にはいません。
一人で規則正しく生活できる自信のない人には、たとえ経済的に問題がなくても、一人暮らしは
お勧めできません。
メリットとディメリットの双方を自分の中でよく検討してから決める、或いは主治医に相談してから
決める、というのもいいと思います。