スポーツ選手も悩んでいる
スポーツ選手の場合、良い結果を残すために、減量をすることがあります。
短距離走でも、身軽なほうが速く走れるのは容易に想像できますし、フィギアスケートや新体操のような、
技術だけでなく、その容姿も採点対象となると、やはり減量せざるを得ないと考えるのでしょう。
しかし、スポーツ選手は、摂食障害に悩むことが多いと聞きます。
特に一流の選手ほど、自分に対して厳しく、完璧主義的な思考をするので、ダイエットも徹底します。
その結果、減量を通り越して、摂食障害になることがあるそうです。
スポーツ選手の場合、減量だけではなく、筋肉が必要になりますが、その際にも、食事の内容は大切です。
スポーツをしない人よりも、むしろ食べないといけません。
それでも摂食障害になると、人並みに食べることすらできなくなるので、筋力や体力が衰えます。
結果として、良い成績を残せないばかりでなく、肉体的に病んでしまうので、治療が必要になるのです。
また、スポーツのみに照準を絞った肉体管理故に、ホルモンバランスが崩れ、不妊症などの問題も多く
抱えているといいます。
結果的に、選手としてどんなにすぐれていても、これでは本当の意味で「健康的」とは言えません。
スポーツ選手は、一見体力的に充実しているように見えて、実はこのように、過酷な環境で、
過剰なまでの自己管理を強いられています。
決して素人である私たちが真似すべきことではありません。