睡眠障害
人は寝ることにも体力を必要とします。
そのため、体力が衰えた老人は、睡眠が浅いわけです。
また、あるアメリカの役者は、薬物中毒の役を演じるために徹底的した減量しましたが、
体力も失ったため、毎日2~3時間しか睡眠が取れなくなったそうです。
睡眠障害が起きる原因は、ほかにもあります。
体の栄養が不足していると、栄養を摂るチャンスを逃さないように、わざと寝ないようにします。
これは本能的なことで、人の意思とは関係ありません。
そういう人には、実は、睡眠薬は効果を発揮しません。
睡眠薬は、興奮状態を安定させ、睡眠に導くもので、安定剤の眠気作用を利用しているだけなのです。
拒食症の睡眠障害の場合は、眠れない理由にそもそも違いがありますから、当然睡眠薬で眠りに
導かれることはありません。
睡眠は、疲れた体を回復させるだけでなく、疲れた脳の休み時間でもあります。
しかし、眠れないとなると、体力も回復せず、脳の疲れも取れないままです。
このため、思考回路が鈍感になり、衰えます。
当然、体のエネルギーはゼロですから、睡眠できないことにより、体も弱っていきます。
思考能力が衰えるので、日常でも支離滅裂なことを起こしがちになります。
体は脳も指先も含めて、全てにおいて栄養を必要としているわけですから、拒食症になることで
睡眠障害になり、睡眠障害により全身の力が抜けてしまうのは、当然のことでしょう。