ダイエットへの過剰意識
過剰なダイエットは、摂食障害の最も一般的な原因の一つです。
但し、ダイエットはダイエットであり、正確な知識のもとで、栄養バランスをしっかり考えながら
一定の体重まで減量することは、問題のないことです。
問題なのは、過剰な減量への意識です。
人は誰でも理想的な自分になりたいものですが、そこには必ずいくつかのステップが必要です。
しかし、一度体重に囚われて、すぐにでも理想の体型を手にしたいという不可能な考え方が、
ダイエットへの意識を歪めていきます。
ダイエットにつきものの、「日々の積み重ね」や「健康的な食生活」という言葉は蚊帳の外になり、
自分の中での勝手な理想像だけが先行します。
つまり、ダイエットへの意識が、病的で過剰なまでに主観的になってしまうのです。
そういった病的な心理を引き起こす原因は、モデルや女優といった、業界の女性への強い憧れに
なっていることがとても多いです。
そして、自分もああなれるのだという強い思い込みが生じます。
しかし、ここではっきりさせなくてはならないのは、モデルや女優の全てが、健康的で美しい
わけではない、ということです。
メディアではいくらでも修正されたものを使用しますし、摂食障害で悩むモデルや女優が
大変多いこともまた事実です。
理想への過剰な囚われが、実は全く意味のないことだということも、普段からしっかり自覚する
必要があります。