嘔吐

全ての過食症の人が嘔吐をするわけではありませんが、多くの過食症患者が、嘔吐の問題に
悩まされています。

しかも、「嘔吐」とは自分への言い訳にもなり、嘔吐することでちょっとした安心感すら生んで
しまうので、これを止めるのは難しいことです。

過食症の人は、基本的には自分の食行動の異常さに気づき、過食をコントロールできない自分を
恥じています。

しかし、実は案外、過食しているときの状態を、過食症の人自身は、あまり覚えていないのです。

それこそ、「無我夢中」状態で食べているので、どんな気持ちなのかを覚えてはいられないのでしょう。

しかし、食べた分を何とかしなければ、という焦りだけは生じるので、そのことで、
「全て吐き出せばゼロになる」という考えが生まれ、嘔吐を繰り返すようになるのです。

やり方は、主に指を喉に突っ込む、もしくは大量の水を飲む、などです。

指を入れるタイプの人は、その際に手の甲が前歯に毎回当たるので、そのことで手が傷つき、
硬くなり、「吐きだこ」と呼ばれるものができます。

普通なら何故そこにたこができているのか、気づかれることはありませんが、見る人が見れば、
手を見ただけで、その人が過食嘔吐をしているとはっきりわかります。

過食の人が嘔吐を繰り返すのは、強迫観念が大きく関わっているため、すぐにやめることは
大変難しいでしょう。

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