不安障害
不安障害とは、様々な不安を抱え込むことで、日常生活に支障をきたすことです。
摂食障害患者以外だと、一度電車の中で具合が悪くなったことがきっかけで、電車に対して
強い不安を抱くようになり、電車に乗れなくなる、などの障害が生まれます。
このような強い障害は、摂食障害でも頻繁に起きることです。
摂食障害患者の殆どが、自分に自信をなくしています。
それは、自分が太っているという思い込みから生まれるものもあり、また食行動を正常に
戻したくても、つまづいていればやせ細ってしまった自分に自信がない、ということもあります。
そういった自分への自信のなさが引き金となり、自分の行動や言動全てに不安を持つように
なることがあるのです。
つまり、自分がどう見られているのか、不安でたまらない、というより、対人関係の中で、
自分そのものの評価に不安を抱くようになる、ということです。
こういった不安障害に陥ると、できるだけ人との接触を避けるようになります。
友達と外出する約束ができなかったり、更に不安が強くなれば、引きこもりになる可能性も
出てきます。
一度引きこもって世間から自分を遮断すると、再び社会に戻ることがより困難になり、
摂食障害以外の深刻な問題を抱えることになります。
それと同時に、自分の歪んだ価値観の修正が更に困難になり、摂食障害克服の障害になることも、
忘れてはなりません。