イザベル・カロの場合
イザベル・カロ(Isabelle Caro, 1982年9月12日~2010年11月17日)は、生まれた環境から拒食症になり、
この世を去ったモデルです。
その姿は、イタリアの写真家・トスカーニ氏によって撮影され、反拒食症キャンペーンの広告に
起用されました。
母と、その浮気相手の男性との間に生まれたイザベルは、子供のままの姿を両親に愛され、
その曲がった愛により、成長を拒むようになりました。
母は娘の成長を拒み、いつまでも子供服を着せたり、更には娘を自宅軟禁状態にしました。
母からの完全なる洗脳で、イザベル自身も成長に拒絶反応を示すようになり、12歳の時に、
食べたものを吐き出すことを覚えました。
これが、彼女の拒食症の始まりです。
大人になって、ようやく自分のおかしさに気づいたのかもしれませんが、生まれながらに
「成長しないでおこう」と決めていたような彼女が、簡単に太れるはずもなく、2010年に
死去するまでにも、瀕死を経験したことがあるそうです。
そこからは奇跡的に帰還し、彼女は数々のメディアで、拒食症の恐ろしさについて語り継いでいました。
イザベルは、自分の状況を訴えることで、拒食症撲滅への意思表示を明確にしていたのだと思います。
2010年に故郷のフランスで亡くなったものの、死因は非公開でした。
イザベルは、その肉体を広告でさらけ出し、全世界から注目されていました。
それだけに、未だに彼女の死について、様々な憶測が飛び交っているようです。