なだぎ武の場合
今は知らない人はいない、日本を代表するお笑い芸人である、「ザ・プラン9」のなだぎ武さん。
なだぎさんは、拒食症と闘ったことのあるうちの一人です。
なだぎさんは思春期まで、今とは違い、太り気味だったそうです。
そして、そのことが原因でいじめにも遭いました。
中学を出てから彼は就職したのですが、半年以内でそこをやめて、気付けば引きこもりの状態に
なっていたのです。
彼は、自分が引きこもりをしている状態が、自分にとって全く良くないことだとはっきり自覚して
いました。
ですから、何もしない自分への戒めとして、断食を始めたのです。
これが、彼の拒食症の始まりです。
しかし、拒食はいつしか姿を変えました。
拒食の反動で、夜中に冷蔵庫に走って食べ物を漁るようになり、お腹の中に食べ物が残る違和感を
取り払うために、下剤を服用する「過食症」の症状を持ち始めたのです。
そんな彼の精神状態や健康状態がどれほど悲惨なことになっていたか、想像するに難しくはないでしょう。
彼は、医者に栄養失調と拒食症との診断を受け、更に「このままだと死ぬ」と言われたことで、
死に対する恐怖心が芽生え、そのことが正しい食生活へ戻るきっかけとなりました。
なだぎさんは、ダイエットをしていたわけではありません。
しかし、食事を拒否したことでどれほどの惨事を招いたか、人々が察するに難しいことではないと思います。